D5600 + AF-P DX NIKKOR 70-300mm
「ルパン三世」の原作者、モンキー・パンチさん(北海道出身、本名・加藤一彦)が2019年4月11日に肺炎のため死去、81歳。
「ルパン三世」は昭和42年に「週刊漫画アクション」で連載開始、当時としては珍しい大人向けの漫画だった。
それまでは手塚治の世界だから、異色だっただろう。
なんとも50年以上も前だ。
面白いペンネームは雑誌編集長が名付け親だとか。
どんな意味があったのか。
アメリカの映画「白バイ野郎 ジョン&パンチ」からか?
ちょっと時代がズレているような気もするから違うだろうな。
大人向けに徹底的に拘ったとのこと。
曰く、
「ポリシーというような大それたものは持っていないし、教訓的なことを織り込もうなんて思っていない。読んでいる間は、他のことを忘れていかに楽しんでもらえるかだけ考えた」
これまた、ハードボイルド。
「ルパン三世」は、
オシャレ、
格好いい、
男のプライド、
女のプライド、
ハードボイルド、
セクシー、
泥棒、
などなどのコンセプト。
もちろん日本中のみならず多くの国にファンがいるのであるが、俺もその一人。
頭脳明晰、大胆な発想、抜群の行動力、「不二子ちゃ~ん!」という「だらしなさ」がなんとも男の本質を突いている主人公、ルパン。
正確無比なガンマン、硬派の次元。
時代遅れの「侍」「忍者」で「またつまらぬものを切ってしまった..」の名言がある五右衛門。
そして、セクシーで狡猾、甘え上手な不二子。
あの細いウエストと、デカいおっぱいは理想の女性像(?)だし、全男性の憧れ。
忘れてはならない、肝心なところで間抜けな銭形警部。
どれもこれもキャラクターが立っていて、独立して歩いている感じがする。
これらのキャラクターが構成する世界観は卓抜してものであって、本当に唯一無二。
有名となった映画「カリオストロの城」では、ストーリー性もよく更に「ルパン三世」の知名度が上がった感がある。
思えばン十年前の高校生のころ、部活を引退した時期にやっていた、再放送の「ルパン三世」、夕方の30分番組は毎日楽しみだったな。
俺は地方出身者だから、その地方のみの限定放送だったのかもしれないが、それを見てから、やおら受験勉強をしていた。
一見破天荒に見えるルパンのやり方は、実は緻密な計画と準備がある。
そんなところを見た後で、なんだかスムーズに受験勉強に入れていた気がする。
テレビでは追悼の映画放映もするのだろうか?
是非そうしてほしい。
「楽しんでもらうこと」がモンキー・パンチの目的だったのだから。
ご冥福をお祈りする。