D5600 + Tamron SP 90mm f/2.8
2019年のRolandGarros、テニスフレンチオープン男子シングルスは、スペインのラファエル・ナダルがなんと!「6-3、5-7、6-1、6−1」などというスコアで、12回目となる優勝。
「クレーキング」のニックネームを持つこの選手。
錦織圭に勝ち、準決勝でスイスのロジャー・フェデラーに勝った時に、かなり優勝を確信できる流れではあったが、新鋭でもあるオーストリアのドミニク・ティームにワンセットのみを許す形で完勝するとは思わなかったな。
錦織圭もフェデラーもそうであったが、ティームも決してできが悪いわけではなかった。
世界ランキング上位の選手であっても決まるようなウィニングショットを、ナダルはことごとく弾き返した。
それだけではない。
少しでもコースやスピードの甘いショットに対して、鋭く厳しいコースでのカウンターショットも光った。
そんな状況だから、しっかりと構えて打てるイージーなショットは、さすがのティームも触ることができなかった。
極端にミスが少なく、ウィニングショットを跳ね返し、逆にチャンスは高確率で仕留める。
世のテニスプレーヤーの誰もが憧れるようなプレーを、グランドスラムで一番タフといわれるフレンチオープンのセンターコートで、徹頭徹尾やり通したことは、称賛する以外に何もない。
12回も優勝するということは、どれだけすごいことなのだろう。
33歳という年齢、ちょっと薄くなってきた頭がベテランの雰囲気を醸し出すが、体力も曲がり角に来ているはずなのに、衰えを感じるどころか、ますます円熟味がある。
左右に大きく振られた時に見せるスライディングとその体幹の強さ。
なによりモチベーションの高さと集中力の高さ。
そして、諦めない強さも。
金も名声も女も(?)あるなかで、どうやってそんなハングリー精神を保ち続けているのだろう。
本人の資質もあるだろうが、周りの支援も相当なものなんだろうな。
まだまだ勝ち続けそうに思える。
ただし、来月のウィンブルドンは芝の帝王「フェデラーのホーム」だ。
好ゲームがまたもや期待される。
錦織にはぜひその戦いに割って入ってほしいものだ。
そうそう、先日ラケットのガット交換で行きつけのテニスショップに行ったところ、「ナダルのラケット(ピュアアエロ)はローランギャロスモデルだが、去年のものなんだよね.....」と寂しそうに言っていた。
性能はそうそう変わらない、外見だけのはずなのだが何故なんだろう。
用意が間に合わないということはないだろうから、何か特別な仕様なのか???
テニスショップにしてみれば、今年のモデルを使ってもらわないと、売上に影響が出るのかも。