D5600 + AF-S DX Nikkor 35mm f/1.8G (ちょっと手ブレ...)
ウィンブルドン2019、錦織圭は2回戦で地元プレーヤーであるC.ノーリーと対戦。
6-4、6-4、6-0のストレートで勝ち上がり。
最初のセットこそサービスブレークを許したが、取り乱す事もなく、落ち着いた感じですぐにブレークバック。
ブレークされたと言っても、どちらかといえば錦織圭のミスによるものだったからか。
「スロースターター」なんだから、そんな事もあるんだろうなと思って見ていた。
第2セットもスコアとしては接戦な感じだが、錦織圭のサービスゲームはラブゲームが多く、ノーリーのものはジュースになるケースの少なくなかった。
ノーリーは自分のミスを重ねている感があったな。
ダブルフォルトも多かったし。
左利きなんだから、もっとファーストサーブを有効に使えばいいのにと思っていた。
まあ、錦織圭は希代のリターンの名手。
甘いコースなら叩かれると思っていたのだろう。
実際そうであったし、それがプレッシャーになって力んでいたのかもしれない。
そんな事をしているうちに、「スロースターター」のエンジンがかかり、最後は圧倒的な勝利であった。
順調な滑り出し。
これまでグランドスラムの大会では、ベスト8を決める試合ぐらいにくると、そこまでに至ったゲームでフルセットの接戦が多く、体力の回復ができずにショットの精彩を欠いて敗戦している。
だから、出来るだけ省エネで勝ち上がる事が、最大の課題。
しかし相手も、錦織圭を研究してくるわけだから簡単ではない。
そこをどうかわすか。
グランドスラムでタイトルを取るなら、そんな技術も必要なのだな。
相手のナイスショットは無理に追いかける必要が無い場合もある。
逆に食らいついて返球し、相手に容易に決める事は出来ない事も印象づける。
強く打つ所はある程度ミスを覚悟で攻撃。
相手のミスを待つときはしっかりと回転をかけてセーフティに。
落ち着いて安定感があり、メリハリの効いた試合運びだった。
何年か前のUSオープンで決勝に行ったときは、やっぱり序盤は省エネの勝ち上がりだったようだ。
日本男子の誇るべきエース。
このままのコンディションを維持して、上位入賞を期待する。