今週のお題「卒業」
D750 + Helios 44-2 58mm f/2
季節柄、というわけではないが、最近身の回りで定年退職を迎える人がちらほらと。
送別会などで「サラリーマン卒業ですね!」と声をかける。
みなさんが、なんだか嬉しいような寂しいような複雑な顔をされる。
うん「そうなんだろうな」そう思う。
今月「ご卒業」されるH先輩は、俺が新入社員として部署に配属になったとき、海外へ長期出張されていた。
当時、俺をおそらく「クソ生意気」と思っていただろうお局様に、「Hが帰ってきたら(おまえなんか)大変な目に合わされるぞ!」などと、よくわからない脅しをかけられてもいた。
学生じゃあないんだから、アホなことにはならんだろうとは思っていたが、どんな人なんだろうと思っていた。
いざ帰ってきて「始めまして」と挨拶をするも、華麗に無視された記憶がある。
当時は特に多忙であったここの先輩は、新入社員など視野に入っていなかったのだろう。
まあ、むりからん話ではあるが。
同郷のH先輩とはその後なんだかんだと縁があった。
この先輩が過去に異動した先に自分も異動したり、自分の若干の昇進もこの先輩をトレースしているような形であったり。
タイミングは違ったが異動から元々の部門に戻ってきて、同じ種類の業務を担当した。
相談もしたし、反発もしたが、なんだかんだと受け入れて頂いたのだと思う。
「しばらくゆっくり」するとのことだが、その後はどうするのだろう。
俺もいい歳になってきたので、そんなことを肌身に感じる。
まあ俺が実際「卒業」するあたりは、今とはまた事情が変わっているのだろうが、ほっとするような不安なような感じは今と同じなんだろう。
定年を迎えても、いまの60歳は若々しい。
子供の頃の60歳って、すごいお爺ちゃんお婆ちゃんだったと思うが、今はそんなことはない。
自分もそのときには若々しく、なにより健康でいたいものだと思う。