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香港の一国二制度 約束の50年はなんだった?

f:id:Alex_i:20200701211357j:plainD5600 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G 

 

今日、7月1日は香港の返還記念日。

1997年に英国領から中国に「返還」された「記念日」だ。

そのときから、中国ではあるが「一国二制度」が始まった。

いろんな制度が少しずつ変わっていき、ひょっとしたら50年も待たずに「一国二制度」は崩れるのではと当時は危惧した覚えがある。

 

 

それでも、

香港の人たちは「香港人」としてプライドをもって過ごしてきたはずだ。

しかし長期にわたる民主化への動きを制圧するかの如く、中国の全国人民代表大会で「香港国家安全維持法案」が異例の短期間で可決されてしまった。

そして早速デモを続けていた多くの人が逮捕されてしまったようだ。

 

 

「なんか約束が違うよな」と思う。

中国は中国、香港は香港。

同じ中国人ではあるが、文化は洗練されているし、経済レベルも全然異なる。

何が何でも中国は、香港をぐうの音も出ないほどに締め上げて、従えさせるつもりなのだろうか。

すればするほど香港人の反発は免れない。

でもそれは、一つの「作戦だった」のかもしれない。

 

 

衝突により疲弊するのは香港の民間団体。

民主化を世界にアピールしても、賛同するものはあるだろうが、事実上力になってくれる人や団体は無い。

そして最後は中国が力をもって一気に畳み込み、威厳を見せつける。

中国からしてみたら、やらせるだけやらしておいて、おいしいところを持っていく作戦だったのかもしれない。

香港の団体もそれに気が付いていたのでは。

気が付いていても、振り上げた拳を下ろすことはできず、前に進むしかなかったのでは。

なんだか悲しい感じがする。

 

 

これで香港の嵐は治るのだろうか。

諦めに似た形で。

中国の締め付けが強くなったにしても、それはそれで香港の人たちにメリットがあればよいのだが、どうなのだろう。

俺にとって、香港は特別な地。

なんとか状況が上向いて欲しいと、ただ願うばかりだ。