お題「地元では当たり前のものなのに、実は全国区ではなかったものってありますか?」
「醤油赤飯」と呼ぶのが良いのかどうかもちょっと怪しい。
一般的には「醤油おこわ」と言った方が良いのかもしれない。
子供の頃からそう教わってきたし、周りもみんなそうだったし、なんなら学校の行事なんかで配られた赤飯もコレ。
全国区がどうとかの疑念すら浮かんでいなかった。
もちろん、美味。
極めて。
ゴマと少し塩をかけて頂く。
暖かくても、冷たくても美味しい。
今は埼玉住みだが、息子たちも孫もこれが大好き。
実家の母がずっと作ってくれていて、時折宅急便で送ってきてくれていたのだが、
我が愛妻に「いいかげんに覚えたら〜?」の一言が一年半ぐらい前にあり、
嫁2人と共にようやく作り方が伝授された。
とは言え、味は微妙に異なる。
醤油の量、もち米の種類、炊く時間などが微妙に違うのだろう。
それがいい。
その家の味だから。
もちろん、母のものも美味いが、愛妻のものはもっと美味い(口が裂けても.....)
大人になって他の土地に行って、改めて全国区の赤飯は文字通り「赤い」のだと知った。
薄々知っていたことだったけど、衝撃的だった。
そして、それほど濃い味でもないことも。
素直に「美味しくないな〜」と感じた。
今では勢力図がわかっているので、赤色の赤飯に違和感はないが、好んで食べたいとは思わない。
紅い赤飯に比べて、田舎感は否めないがそこがいい。
「赤飯といえば、長岡はこれだよな〜」と今でも思う。
やはり自分にはこの醤油味の赤飯が魂に染み付いているのだと思う。
何より、愛妻がいつでも作れる状態になっていることが嬉しい。
ただ、作っても息子たち一家に持って行かれて、
俺の食べる分が少ないのが、ちょっと嬉し悲しいところかな。