D750 + AF-S NIKKOR 24-120mm f4
HIVが陽性者であることを連絡しなかったとして、内定を取り消したのは不当だとソーシャルワーカーの30代の男性が、札幌の内定先の病院に慰謝料など330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が札幌地裁であった。
「HIV感染を告げる義務はなく、内定取り消しは違法」として、慰謝料165万円の支払いを命じた、とのこと。
知らなかったのだが、いまはHIVに感染してもちゃんと薬を服用すれば発症することもなく、そして驚くことにコンドーム無しのSEXでも相手に感染する確率は0%なんだってね。
それどころか、感染者が使用した注射針を誤って刺しても感染しないんだとか。
ということは、完全にHIVウィルスの活動を停止させるということなんだろうな。
そもそもHIVウィルスの感染確率は確かメチャクチャ低かったはず。
SEXしても1%以下ではなかったか。
感染しにくいウィルス、そしてそれを抑え込める薬。
人類はやっとこのウィルスに対抗できるようになったのだな。
とはいえ。
俺みたいに完全に知識が不足している人は決して少なくないだろう。
そしてそんな人の中には、潔癖症の人もいるだろう。
そうなると、HIVであることを告知せずに就職し、あとから明らかになった時に職場はパニックになるだろう。
妊婦などがいたら大変な騒ぎになるのかもしれない。
ましてや、この人の内定先は病院。
患者への感染などを疑われ、訴訟でも起こされたら病院はたまらない。
風評の広がりも予測されるから、下手をすれば病院の存続に関わるのかもしれない。
もちろん感染の確率はゼロだし、全く問題が無いことではあるが、それとこれとは話は別だ。
病院側もプロとしての知識にかける対応があったというから、そもそも心象が悪かったのかもしれない。
内定を取り消すにしても、ちゃんと訳を話してじっくり向き合う姿勢を見せていないことが問題に思える。
それ以上に、我々もこれを機会に、現在のHIVウィルスに対する治療と現状をよく認識する必要があるようだ。
これこそマスコミの出番だと思うが、どうだろう。