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京急の大事故 大型トラックはなぜ無理な踏切侵入をしたのか

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D5600 + Helios 44-2 58mm f2.0

 

2019年9月5日のお昼ごろ、60歳代後半の運転手による大型トラックが、京急の踏切で下り快特列車と衝突、先頭から3両が脱線。

運転手は死亡、乗員乗客30人余りが怪我をした。

現場からは煙があがり、騒然としていたようだ。

ちょっとびっくりなのは、これだけの大事故にもかかわらず、けが人が多くなく運転手以外に亡くなられた方がいなかったこと。

通勤時間でなかったから、乗客が少なかったのかもしれないが、京急は事故に強いという情報もある。

 

 

原因はこのトラックの運転ミス、らしい。

細い側道から無理やり踏切内に侵入。

曲がり切れずに繰り返して切り返し、しかし結果スタックしてしまったようだ。

無理な運転と、「なんとかなるだろう」という慢心。

ひょっとしたら、日常的とは言わないが、何度かこの道を通っていたのかもしれない。

だから「ちょっとやばいけど、今回も大丈夫だろう」などと思ったのかもしれない。

 

 

しかし、事故の状況を表した図を見る限りは、どうみても無理がある。

そもそも、なんでそんな大型のトラックがそんな細い道を通るのか。

何を積んでどこに行こうとしていたのかはわからないが、ドライバーのみの責任ではなく、運送会社の管理も問われるのかもしれない。

無理のある運送スケジュールを守るために、強引に渋滞を回避。

いわゆる「裏道」を通らざるを得ない状況であったのかもしれない。

そこにはドライバーの「過信」も当然あるのであるが、会社は「安全第一」として無理のない配車であるべきだったのかもしれない。

だって従業員の安全は守って当たり前だし、それが結果としてちゃんと荷物を届ける信用に繋がるのだから。

 

 

 

しかし、

そうはいってもそれは所詮「綺麗ごと」。

口では何とでも言える。

現実はそんなに甘くないし、顧客へのサービスを重視するあまり無理が続いてしまうことだってあるはずだ。

なんでもどこでも手に入る便利な世の中、どんどん高度化するサプライチェーンなどを支えるロジスティクスは結構パツンパツンの一杯一杯なのかもしれない。