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大坂なおみの大会棄権回避、大会主催側の英断が光る

テニスコート 大坂なおみは英断

D5600 + AF-P DX Nikkor 70-300mm F4.5-6.3

 

米国で発生した、白人警察官による黒人銃撃事件に抗議するために、
「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」の女子シングルスを棄権するとした大坂なおみ

アップダウンはあったが順調にだっただけに惜しいなと思っていたところ、大会主催側がスケジュールを1日延伸、当人を説得して出場してもらうこととなったようだ。

 

「(抗議するためにも)より目立つ」と声明を大坂は出したのだが、これは主催側から知恵を付けてもらったのではないかと思う。

主催側からすると、コロナ禍の中でやっと開催した大会。

しかも目玉選手に棄権されたのでは収益に関わってくる大きな問題。

そしてそれ以上に、やっと盛り上がりを見せようとしている女子テニス会に水をさすようなことは絶対にしたくないとの思いもあったのではないだろうか。

通常ならそのまま棄権となるところなのだが、試合の無い日を1日作って、運営に漕ぎ着けたところは素晴らしい。

会場、選手、そのほかスタッフなど、どれだけの人と調整を行なったのだろう。

大坂なおみもそのことを教えてもらい、アイディアも出してもらっての方針転換だったのではと思う。

 

 

大坂自身も、ハイチ人と日本人のハーフ。

「ブラジアン(ブラック+アジアン)」と差別されてきた経緯があるようだ。

詳細は伝えられてこないが、人に言えないこともあったのであろう。

それ故に、度重なる黒人虐待のニュースが米国内で流れるたびに、敏感に反応しているのだと思う。

 

 

人種差別というものは本当に厄介なのだと思う。

だれしも、その感覚は持っているのではないか。

幸運なことに日本人はアジアのなかでは割と大きな顔をして闊歩できている。

韓国などは手を替え品を替え、真っ赤な嘘を並べ立てて日本バッシングしているが、それは日本へのコンプレックスに他ならない。

 

ところが、欧米では「アジア人」として一括りに差別されてしまう。

まあヤツらからしてみれば、日本人も韓国人も中国人も同じに見えるだろうし。

おれもずいぶん昔だが、イギリスに出張に行っていた際、地元のパブであからさまな態度をとられた記憶がある。

そのときは単にビジターだから軽く受け流したが、住んでいるとなるとどれほどのストレスになるのだろう。

 

 

人種や肌の色で差別をすることがおかしいのは、もはや世界の常識。

しかし、「わかってはいるけど…」なのかもしれない。

それでも、絶対にあってはならないこと。

そんなことよりも、その人の「本質」を見ることができるようになりたいものだ。