D5600+AF-P DX NIKKOR 70.0-300.0 mm
ウィンブルドン2019、順調な勝ち上がりを見せていた錦織圭は、「芝の帝王」ロジャー・フェデラーに最初のセットこそ奪えたものの、そのあとは歯が立たずに敗退となった。
フェデラーの、4-6, 6-1, 6-4, 6-4。
これで大会通算100勝。
なんという大記録。
スロースターターの錦織にしては珍しく、最初のセットで出来はフェデラーを圧倒していた。
フェデラーも最初のセットはエンジンがかかっていなかった感はあったが、それにしても錦織は素晴らしいプレーだった。
画面を通してもその気合いが感じられた。
しかし1セット取られてからのフェデラーはやはり強かった。
芝を、というより、テニスでポイントを取るということはこういうこと.....教科書のようなプレーが多かった。
錦織の素晴らしいストローク、そしてなによりリターン力を十分理解して警戒し、前後左右に素晴らしいショットを繰り出して理詰めでポイントを重ねる、フェデラー。
しかも淡々と、安定して。
ここまでくるとすでに芸術。
歴代の選手の中でも群を抜く強さと技術の高さであると思う。
そもそも、プレー一つ一つ、フットワークも華麗。
若い頃はそれでも荒削りなところがあったが、円熟味を増していると言えるな。
俺は錦織をもちろん応援しているが、ずいぶん以前からフェデラーのファンでもある。
華麗ではあるが、基本に忠実なテニス。
そのテニスには憧れすらある。
準決勝は因縁の(?)、ラファエル・ナダル。
無尽蔵のスタミナ・パワーと稀代のテクニックの勝負にまたなる。
なんとしてもナダルを撃破し、またチャンピオンになってほしいもの。
そして華麗な「フェデラー劇場」をまた見せてほしいものだ。